外出自粛時に読みたい京都検定3分コラム

塩原直美の「学習帖落書きコラム」(第8回:音楽)

皆様、お元気ですか? 
外出自粛は継続中ですが、健康維持に心がけていることと思います。ラジオ体操、散歩、ストレッチ、階段登りなど...適度に体を動かしてくださいね。
そこで今回は「京都検定的・健康診断」。身体の部位ごとに縁の社寺、お祭、ご利益を思い浮かべてみます。例えば髪の毛は「御髪神社」、頭は「今熊野観音寺」や「柳のお加持」、目は「楊谷寺」「仲源寺」...という感じで頭の先から足先、内臓まで考えながら、健康チェックしてみましょう。そこから波状して、観光的に話題になっている事柄や少々深めのキーワードなども合わせると勉強になります。髪で言えば阿弥陀寺の「植髪の尊像」、六波羅蜜寺の「鬘掛地蔵」、金戒光明寺の墓地には「アフロ」が話題の「五劫思惟阿弥陀仏」、花街では芸舞妓の髪型などもあります。髪だけでも、まだまだありそうです。この際だから、部位ごとにノートにまとめておくと試験前に見直して、役に立つかもしれませんね。

さて8回目は3月の開催のはずだった「音楽」から。これまでは復習形式でしたが、今回は予習とします。"京都と音楽"、これは芸能を含めると広範囲になります、楽器も取り上げます。「音を楽しむ...」という視点でまとめて講義しようと考えています。塩原が歌うことは予定しておりません。項目全部をご紹介できませんので、その1つ「鐘」を挙げてみます。皆さんも幾つか鐘のあるお寺、思い浮かびますね?突くことのない鐘もあり、現役の鐘もあります。とてもいい響きに心が鎮まります。六道珍皇寺、矢田寺はお盆行事に、現存最古は妙心寺、日本三名鐘の1つと言われ、姿の良い鐘は平等院、鐘銘事件の方広寺、「撞かずの鐘」は成相寺と報恩寺、「道成寺」の鐘は妙満寺などなど沢山あります。「除夜の鐘」を一般の方でも突けるお寺もありますね。私は建仁寺の「陀羅尼の鐘」を大晦日に突かせていただきました(整理券必要)。面白いのは寺ではないのに2つの鐘のある「二条城」。この2つの鐘、幕末の時代、1つは城に1つは京都所司代の屋敷にありました。現代と違い、電話やメールがなかった時代、急を知らせる方法として「鐘を鳴らし緊急を知らせた」とのこと。実際に鳴らした記録がある?ない?(不明です)現在は見学順路の途中、2つ仲良く並んで地面に置かれています。あの鐘、鳴るのかな? 京都の朝、聴こえてくる鐘の音で起床、いい一日になりそう!♪ゴ~~~~~~ン......♪



・・・講師プロフィール:塩原直美


(画像:二条城 2基の鐘)

 

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