外出自粛時に読みたい京都検定3分コラム

塩原直美の「学習帖落書きコラム」(第12回:算数)

緊急事態宣言が解除となり、外出自粛は解かれ、一先ず、ここまで頑張りましたね。でも「やった!」という気持ちになれないのは、やはり安心・安全な元の日常が戻るのは「まだ先...」という自覚があるからでしょうか。都道府県をまたぐ移動は控える、新しい生活スタイルを守るというルールの中で活動しなければならない。過去の疫病との戦いを見ても数カ月での終息はなく、誰もが受けられる薬やワクチンが出来るまで共存し、それが年単位であることは歴史が物語っています。気を抜かず、でも怖がり過ぎず、感染防止に努めましょう。

初の1級受験者は、そろそろ本気で取り組む時期と推測します。よく1級の勉強方法を聞かれますが、とにかく「公式テキスト」と「過去問」で漢字練習。他の本を読むなど勉強を広げるのは構いませんが、「知っている」=「確実に書ける」という得点力をつけることが大事。「たぶん書ける」が致命傷になることも...。 3・2級の方はテキスト限定「連想ゲーム」方式がお薦め。例えば「曜日で連想ゲーム!」。月曜の月、火曜の火...テキストに出てくる「月」何かな?と連想してください。社寺、庭、石、鉾、祭、人、場所...向月台や渡月橋、月待山、月波楼、月参り...など。書けなくていいので思い浮かべて、そのページを読む、この繰り返しで楽しく覚えてください。

さて12回目。「算数」の予習してみましょう。「京都と算数?」イメージ湧きませんね。講義では「和算史、そろばんスポット、天文学、それらに関わる人物、図形、長さ、重さ、高さ、金銭など」を取り上げ、あとは「数字」でまとめます。京都検定的に重要な数字は「3・6・12・21・33」あたりでしょうか。では、このコラムでは「10」の数字に注目。

問題、後水尾上皇が鳳林承章に選定させた「修学院離宮十境」。次のア~エのうち、現在も残っているのは? 
ア、止々斎 イ、彎曲閣 ウ、万松塢 エ、蔵六庵 
現存していない3つを覚えることが肝心なのではなく、修学院離宮の本文や平面図、また自分が参観したときの資料を見直すことが勉強になる...ということです。

では、もう一問、十条通は(   )初年頃に新たに開通した通りである。(   )に入る言葉は? 
ア、江戸  イ、明治  ウ、大正  エ、昭和

この他にも「10」は、千家十職、十輪寺、五山十刹...が掲載、確認してくださいね。



・・・講師プロフィール:塩原直美


(画像:「十日ゑびす大祭」の恵美須神社 鳥居)

 

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